「家庭に問題を抱えている刑事と家庭を持ちたい悪党の対決」
この”家庭”てのが肝なのだが
正直言って邪魔くさい。
スリルのある追跡劇と綿密なようで大雑把な犯罪劇を楽しみたいのに
途中でメロドラマが邪魔をする。
が
このメロドラマがサスペンスシーンは盛り上げたりもする。
無ければただのアクション映画に成り下がる。
主要登場人物の家族を描き
勝手な男共を引き立たせている。
そのドラマ部分も決してくどく描き過ぎず、ほどほどに。
しかし深刻に、感情豊かに。
ラストの対決がチョットだけショッパイ。
市街地の銃撃戦はあり得ない事だらけ。
当時はあり得たのか?
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの競演
で当時随分と話題になって当時も期待しながら見たのだが
実際に絡むのは数シーン。コーヒーショップでのシーンも
素晴らしいシーンにしたいぜ感が出すぎて空回りしている。
で、実際のところ競演である事にはたいした意味は無い。
別の役者であっても面白い映画にはなっただろうが、
この二人に合わせた役になっている。と感じた。
意図した脚本演出かは知らないが
当時のパチーノなパチーノ
当時のデ・ニーロなデ・ニーロ
なのは確か。
脇も素晴らしい。
7/10
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