「元すごい人達が現すごい人になる」
劇場清掃員が元マエストロ。
政治と思想と宗教の弾圧を受けて栄光を踏みにじられた。
パリからの楽団宛の招待FAXを盗む。
現在のボリショイ楽団には魅力を感じていない。
のでその昔解雇された楽団員を集結させる。
有名ソリストを呼ぶがどうやら因縁がありそう。
パリに着くと楽団員達は勝手に商売を始める。
ソリストとマエストロにも確執が生じる。
集まらない楽団員に
弾圧によって失われた日を思い出させ
何とか集合。
30年のブランク、練習もなし、演奏はバラバラに始まる。
ソリストの演奏に心が集まる。
圧巻の演奏シーン。
ソリストとマエストロの確執が
真実とともに消え去る。
しばらくはコメディで展開する。
途中突然シリアスドラマになる。
しかしコメディの空気は消さない。
最後の演奏シーンの独白とかはいらない。
が、アレが無いと説明が付かない。
前に入れると説明的過ぎる。
さらっとアレくらいがイイのか。
妻の一言
離婚するわよ。このチャンスを逃したら。
と、冴えない夫の背中を後押しする。
テレビで夫の勇姿を見て涙する妻。
ロマのバイオリニスト
ふざけた顔して超絶。
天才ソリストも黙らせる。
流れ的にはアリガチな
どこかで観た事あるような
例えばフルモンティのような。
残念なのは
楽器を売ってしまった者もいる。と言っていた箇所。
職が変わって、冴えない生活をしていても
音楽に対する情熱だけは皆持っていて欲しかった。
主人公がヘタレた時に、友人が
お前に叩き込まれて体が覚えている的な事を言ったが・・・
熱血スポ根とはチョット違う
もっと軽いノリだが根底にある抑圧。
そのあたりも見応えアリ。
7/10
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